人生100年時代・・・ライフデザイン・アドバイザー マサキの行き方

ライフ・デザイン・アドバイザー 正木宣が人生100年時代といわれる中で考えること、動くこと、その記録

学校の「当たり前」をやめたby工藤勇一〜生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革

宿題は必要ない。クラス担任は廃止。中間・期末テストも廃止

  とまぁ、本に記されたコピーをそのまま転記してしまったが、これは千代田区麹町中学校の工藤校長ご自身が赴任され、取り組んでこられた「改革」についてその考え方や行ったこと、行われていることをそしてそこにどういう経験を通じて至ったかを記されたものである。

 そしてそれは最上位の目的は何かを明らかにするところから始まる。

 中学校の最上位の目的とは何か、学ぶ生徒は「社会でよりよく生きていく」為にある、と捉え、その上で学校で「当たり前」とされていることでも本当にそうなのか、と見直し、手段が目的化されているものを元に戻そうとした結果がこれらのこと、ということ。

 教師が自分たちが評価しやすいと「中間・期末テスト」が行われているが、そうではなくテストは学習したことがちゃんと見につき社会で生かせるかを見極めるためなので、単元終了時に行う。そこで評価して足りなければ補習や再テストなどでフォローしていく。

 最上位目的・目標を達成する為にはクラスの固定担任制は、経験やスキルによっては、かえって担任自体に負担を負わせることにもなり、格差も生まれる可能性もあるので、学年を複数で受け持つ。それは、親への対応、生徒への指導(生活指導他)はそのなかで経験やスキルがふさわしい者が行う。

 などなどその取り組みには社会人にも大いに参考になることがたくさんある

 しかも、これは私立の中学でなく公立の中学であり、ちゃんと文科省の学習指導要綱にも照らしながら実行されているところがすごい。

 

この本での学びは何だろう

  この本は書評のみでなくTV等などでも取材された、その内容を自ら語られたものだが、この本でボクらが受け取るべきことは何だろう。

 まずこういう内容だとついつい工藤校長は「民間」出身と思いがちであるが、(実際本を読むまでは多分そうだろうとボクは思っていた)実は大学をでて教員になり地元山形で教鞭を取られたのち東京の教員採用に転じ教育委員会の仕事を経て今日に至っている。だから民間で勤めた経験はない。

 そこで先生は書かれている。
本来教員は人材育成のプロであるはず。

 これはこれからの日本を考えていく上でとても示唆にとんだ本であり、学校だけでなく企業など組織に十分取り入れられる内容であるとボクは考える。

 実はボクが関わっている大学は、文系大学であり、かつもともと漢学塾がベースとなっている為か、教員志望が少なからず居る。
ただ教員志望なので、ボクが直接に関わる場面がある時は、ひとつは進路面談をする時でありさらには教員採用試験が終わり、残念ながら志叶わず教員から転じて民間企業への就職を考える時くらいである。

 ま、稀に教員は資格のみでと考え、民間企業を受けていたが、そこで活動を進めるうちにやはり自分は教員を目指すという事例も内ではないが・・・

 何れにせよ機会あればこうした考えを持ってことに当たっている方がいることを紹介できればいいし、自分も「当たり前」をもう一度再確認し、就職支援ではあるが、その最上位の目標は「就職させる」ことにあるのでなく、「社会人として社会に何らかの貢献ができる」ことを肝に銘じ今後に当たっていきたいと考えた。

 また、こんな「当たり前」に見えることも、その本質を見れば、あれ違うのでは、と思えることは沢山ある、そのことは理解されているが、それが組織のせいや上司などのせいで進められないと思うことは多々あるだろうが、それを言い訳にしたとき「改革」は進まないということ。

 公立中学でかつ文科省の指導要綱も踏まえつつ、最上位目的を達成するにはどうすればいいか、「できること」から取り組まれたこの事例はとても勇気を与えてくれるだろう。

 ただ、注目も集め、見学に関してもオープンにされているのではあるが、それを深く考えずただ真似をしても仕方ないこともよく理解すべきであろう。